木には、一つとして同じものはありません。
まっすぐに育った木もあれば、節が多い木、木目が複雑な木もあります。
だからこそ私たちは、すべてを機械任せにはしません。
一本一本の状態を見ながら、人の手で割っていきます。
木目を読み、力を加える方向を見極めながら割ることで、木が本来持つ性質を活かした薪に仕上げることができます。
このひと手間は、見た目を整えるためだけではありません。
乾燥しやすくなり、火がつきやすくなり、安定して燃える薪につながります。
使う人が気持ちよく焚き火を楽しめること。
薪ストーブで安心して使えること。
その時間を支える品質は、この一本一本の積み重ねから生まれます。
効率だけを考えれば、もっと早くつくる方法もあります。
それでも私たちが手割りを続けるのは、木と向き合い、最後までその価値を活かしたいと考えているからです。
一本の薪には、人の手だからこそ伝えられる想いがあります。
その想いが、炎の美しさや使いやすさとなって、お客様のもとへ届くことを願いながら、今日も一本ずつ丁寧に薪を割っています。
