ヒノキを削ると、ふわっと木の香りが広がります。
少しずつ形が変わっていく感覚。
削った木くずの香り。
木目が見えてくる楽しさ。
難しい作業ではないのに、気づくと夢中になっていることがあります。
最初はただの薪だった木が、少しずつ“自分の道具”になっていく。
それが、ヒノキを削る楽しさです。
特別な技術は必要ありません。
不格好でも大丈夫です。
むしろ少し歪んでいるくらいの方が、手作りらしくて愛着が出ます。
今回は、初心者でも気軽に楽しめる「ヒノキ薪で作るバターナイフ」を紹介します。
木を削る時間は、思っている以上にゆっくりしていて、ちょっと楽しい時間になります。
木を削るだけなのに、なぜか落ち着く
ヒノキは削ると香りが立ちます。
特に乾燥したヒノキ薪は、削った瞬間にふわっと木の香りが広がります。
強い香水のような香りではなく、少し自然で、深呼吸したくなるような香り。
だから、無心で削っているだけでも、少し気持ちがゆっくりしてきます。
完成品を綺麗に作ることより、削っている時間そのものが心地いい。
ヒノキの木工は、そんな楽しみ方ができる趣味です。
初心者でも、ヒノキ薪なら始めやすい
木工というと、専門的な工具や大きな木材を想像する人も多いかもしれません。
でも、ヒノキ薪ならもっと気軽に始められます。
ヒノキは比較的やわらかく、初心者でも削りやすい木材です。
特に人工乾燥されたヒノキ薪は軽く、香りも立ちやすいので、木工入門にも向いています。
薪サイズなので大きすぎず、机の上でも扱いやすい。
「少しやってみたい」
くらいの気持ちでも始めやすいのが、ヒノキ薪の良いところです。
最初は「バターナイフ」くらいがちょうど良い
最初からスプーンを作ろうとすると、少し難しく感じることがあります。
そこでおすすめなのが、平たい形のバターナイフです。
曲線が少なく、初心者でも形を作りやすい。
しかも完成すると、実際に使えます。
朝にパンへバターを塗る時、自分で作った木の道具を使う。
それだけで、少し嬉しくなることがあります。
不格好でも大丈夫です。
むしろ少し削り跡が残っているくらいの方が、木の雰囲気が出て味になります。
ヒノキバターナイフの作り方
用意するもの
最初は特別な工具は必要ありません。
用意するのは、
- ヒノキ薪
- カッターナイフ、または小型ナイフ
- 紙やすり(#120〜#400くらい)
- 軍手
- ペン
これくらいで十分です。
最初は“綺麗に作る”より、“削る感覚を楽しむ”くらいがちょうど良いです。
① 木に形を描く
まずはペンで、なんとなく形を描きます。
最初はシンプルで大丈夫です。
持ち手は少し太め。
先端は丸め。
長さは15cm前後くらい。
細くしすぎると折れやすいため、最初は厚みを残した方が安心です。
この段階では、綺麗な線を描こうとしなくても問題ありません。
② 少しずつ削る
ここが一番楽しい時間です。
最初から大きく削ろうとせず、少しずつ形を作っていきます。
木目に沿って削ると、比較的スムーズに削れます。
力を入れすぎると危ないので、「少しずつ」がかなり大事です。
削った瞬間にヒノキの香りが広がるので、作業しているだけでも結構気持ちが良い。
無心で削っていると、気づけばスマホを見ていない時間が増えています。
③ 持ち手を丸く整える
ある程度形ができたら、持ち手の角を少し落としていきます。
四角いままだと持ちにくいので、少し丸くするだけでもかなり“道具感”が出ます。
ここでも綺麗に整えようとしすぎなくて大丈夫です。
少し歪んでいるくらいの方が、手作りらしさがあります。
④ 紙やすりで磨く
最後に紙やすりをかけます。
最初は粗めのやすりで形を整え、その後細かいやすりで表面をなめらかにしていきます。
やすりをかけると木目が出てきて、かなり雰囲気が変わります。
ヒノキは磨くと少しツヤが出るので、触るのが気持ち良くなります。
この時間も意外と落ち着きます。
⑤ 完成したら、まずは使ってみる
完成したら、まずは実際に使ってみます。
パンにバターを塗る。
ジャムを塗る。
コーヒー時間に使う。
それだけで、「自分で作った感」がかなりあります。
完璧じゃなくても、不思議と愛着が出ます。
むしろ少し不格好なくらいの方が、「自分の道具」っぽく感じることがあります。
ヒノキ薪は、“削るだけ”でも楽しい
ヒノキ薪は、燃やすためだけの薪ではありません。
削る、香りを感じる、触る、磨く。
そんな楽しみ方もできます。
香りが弱くなったら、また少し削る。
すると、またヒノキの香りが広がります。
“使い切って終わり”ではなく、少しずつ長く楽しめるのも魅力です。
焚き火をしない日でも、木を削るだけで少し気持ちが落ち着くことがあります。
最近は、「何もしない時間」を意識して作る人も増えています。
ヒノキを削る時間は、そんな夜とかなり相性が良いです。
初心者でも扱いやすいヒノキ薪という選択
しっかり乾燥したヒノキ薪は、初心者でも扱いやすく、削った時にも香りが立ちやすいのが特徴です。
乾燥状態が安定しているため、虫が出にくく、室内保管もしやすい。
だからこそ、「木を楽しむ時間」を気軽に始めやすい薪になっています。
まとめ
ヒノキ薪は、“燃やすだけの薪”ではありません。
少し削るだけでも、木の香りを楽しめます。
無心で手を動かしていると、不思議と少し気持ちが落ち着くことがあります。
最初は綺麗に作れなくても大丈夫です。
むしろ、その方が少し愛着が出ます。
次の夜は、スマホを少し置いて、“木を削る時間”を作ってみませんか。