第二章 人の暮らしを支えてきた木

一本の木は、長い年月をかけて森で育ちます。

伐採された後は建築材となり、家や建物を支え、多くの人の暮らしを見守ってきました。

雨や風から家族を守り、安心して過ごせる空間をつくること。それが木に与えられた大切な役割でした。

しかし、建築の現場では、どうしても長さや形が合わずに使い切れない木材が生まれます。

その木は「不要な木」ではありません。

強度や品質は十分でありながら、建築材としての役目を終えただけなのです。

私たちは、その木にまだ価値があると考えています。

人の暮らしを支えてきた木には、次の役割があります。

それは、として再び人を温め、火のある豊かな時間を届けることです。

木の命は、建物だけで終わるものではありません。

その価値を最後まで活かし、新たな役割へつなげることが、私たちのづくりの原点です。