第三章 建築材から、もう一度人を温める薪へ

建築材として役目を終えた木は、そのまま処分されてしまうことも少なくありません。

しかし私たちは、その木を目にするたびに思います。

「まだ、この木には役目がある。」

長い年月をかけて育ち、人の暮らしを支えてきた木には、最後まで活かされる価値があります。

私たちは、その想いを大切にしながら、一本一本をへと生まれ変わらせています。

木材の状態を見極め、に適した長さへ切りそろえ、次の工程へとつないでいきます。

この作業は、ただをつくるためではありません。

木が持つ価値を途切れさせず、次の役割へ受け継ぐための第一歩です。

建物を支えてきた木は、これからは炎となって人を温めます。

焚き火の炎として、薪ストーブの暖かさとして、そして家族や仲間が集まる豊かな時間を支える存在として、新しい役目を歩み始めます。

私たちのづくりは、「木を最後まで活かしたい」という想いから始まります。

一本の木が歩んできた時間を大切にし、その価値を未来へつないでいくこと。それが、私たちがをつくる理由です。